若年性認知症と言う言葉を聞いたことがあると思いますが、
64歳以下で発症した認知症のことで、
働き盛りの正に中枢である40〜50歳代でも発症することもあります。
40〜50歳代と言いますと確かに若くは無いかもしれませんが、
65歳以上での認知症を考えますと40〜50歳代は若年かもしれません。
しかし、そのような年齢で認知症を発症しますと、
仕事や或いはご家庭の第一線で活躍している世代ですので、
お父さん又はお母さんの認知症発症は、一緒におられるご家族とってのマイナスは、
計り知れない出来事となってしまいます。
最近では、その40〜50代で発症する『若年性認知症』にも関心が高まっており、
増加傾向にあるとニュースにもなりました。
つまり、「認知症はもはや老後の問題ではない」
と言うことです。 |
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40代と言いますと、肉体的な衰えは実感として感じざるを得ないのですが、
気持ち的にはまだまだと思われる年代でもあります。
従って、認知症は「まさか自分が」という考えも及ばずに発見が遅れがちになります。
もし、以前に比べて仕事や家事の能力が下がったな と感じるようでしたら、
一刻も早く専門医に受診されることをお勧めします。
その、自覚症状において以下の状態の有無をチェックしてみましょう。
もし該当する項目があるようでしたら、早めの受診をお勧めします。
◎本人の自覚症状としてのチェック
・仕事がはかどらなくなった。
・書類の書き間違いや計算ミスが多くなった。
・受発注漏れや繰り返しが増えた。
・二重請求や請求漏れを繰り返すようになった。
・約束の日にちや時間を忘れてしまう。
・電話の取次ぎがスムーズにできなくなった。
・家事の段取りがうまくできなくなり、時間がかかるようになった。
・料理のレパートリーが減った。
・昨日の夕食が思い出せなくなった。
◎家族から見たチェック項目
・約束の時間に遅れることが増えた。
・おしゃれだったはずなのに服装にかまわなくなった。
・好きだった物事に興味を示さなくなった。
・ぼんやりするようになった。
・物忘れが激しくなった。
・物忘れを認めず、言いわけを繰り返す。
・怒りっぽくなった。
など。
もし若年性認知症と診断された場合は、自宅で無理なく改善し、
働き盛りの打撃を阻止したいものです。

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